2007年01月12日
新規スタッフ募集 【ケンチク的】

最近はコーポラティブの設計が活動のメインになっています。最新作は、写真のNs'bauという渋谷区になる8件のオーダーメイド住戸のある集合住宅です。ぼくらの設計組織team2DKと01-officeとのコラボレーションプロジェクトです。
下記のページで詳しく紹介しています。
01-officeのページ
http://01-office.co.jp/completed/index.html
オールアバウトの記事
http://allabout.co.jp/house/architect/closeup/CU20061215B/
さてさて本題↓

新しくオーダーメイド型の集合住宅の企画を立ち上げることになり、設計スタッフも増員することになりました。
建物の企画(事業計画、入居者募集..)や設計(建物全体、住戸インテリア)など幅広く対応できる設計スタッフを募集しています。経験者大歓迎、未経験者でも個性的で得意分野があるとか魅力のある人も歓迎です。
求人概要は以下になります。興味のある人は連絡ください。
-------------------------------------
[求人数] 正社員 2名
※ 実務経験2年以上が希望、経験無しでも人柄によっては可です)
[業務内容] 建築の企画・設計・監理
[応募資格] 年齢30歳位まで(建築系専門学校卒以上の方)
[勤務地] 東京都渋谷区広尾(JR恵比寿駅より徒歩10分程度)
[給与] 15万〜25万
※ 月給は基本給+技術給(実務能力に応じ弊社規定によって決定します)
※ 交通費 全額支給
※尚、試用期間中の給与はこれまでの経験等を考慮し、相談の上決定します
[応募方法]
メールにて、履歴書(写真貼付)を下記連絡先までお送り下さい。
書類選考の上、面接日時などご連絡させていただきます
[採用条件] 試用期間(3ヵ月)を経て、実務能力判断後、正式採用をします
[休日] 原則として隔週休2日、祝日、お盆+年年始
※その他、旅行休暇等については別途相談にのります
[連絡先] e-mail: info@ha-na.net
〒105-0012 東京都渋谷区広尾1-6-6 第1三輪ビル 2階
TEL 03-3445-1750 橋本直明建築設計室 担当:中川
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橋本直明
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メンテナンス 【日常の日乗】
ひさひさぶりのブログ更新です。
というか、だいぶ更新をサボってしまってほったらかしにしてしまいました。
こういうのはサボリグセがつくとダメですね。反省...
年明けの宣言ではないですが、今年はヤリます。
橋本直明
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2005年11月03日
753の娘 【日常の日乗】
娘がもうすぐ3歳。近所の神社に753のお参りに行ってきました。
個人的には神様なんて信じてないけど、娘のこととなると話は別ですね。
でも参道に着ぐるみのウサギがいて、娘はビビってしまって、半ベソモードでした。
大人が考えても、神社に巨大なウサギがいるなんてシュールな風景だよ。
お参りの後はジジババと会食。新宿の高層ビルの上。
霞の向こうの東京の風景。新宿のdocomoのビルのデザインはあまりいただけないけど、こうやって高いところから見てみると、以外に悪くない。
たぶん足下のスケール感、周囲との関係がイマイチなんだろうな
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橋本直明
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2005年10月31日
オープンハウスの日 【ケンチク的】
昨日は川口で設計していた住宅のオープンハウスの日。完成して建主さんが引越しする前に、一日だけのささやかな完成見学会。
ぼくらの仕事は、モデルハウスとか用意してる訳ではないから、要望を伺いながら設計して出来上がった家がすべての成果。といって、建主さんが住んでいるところにドカドカお邪魔していろいろな人に見てもらうという訳にもいかないから、こうした機会に本当にわずかな時間だけど、みんなにお披露目する時間を設けさせてもらってます。
エントランスに用意したアクリルのインターフォン兼、表札の「箱」に建て主さんのご両親が花を生けてくれました。
こんな使い方を考えて設置したのだけど、さっそく使ってもらえて、うれしい
この家には中庭があります。いわゆるコートハウスとは違って、いろんな方向に中庭の空気が連続するように設計しました。カーポート、中庭、ダイニングへとつながる空間が写真からすこしは分かるかな。
この他にも二階のルーフテラスと吹抜けが連続したりと、家の中と外が有機的につながる空間。
...まだ中庭のナツツバキが植わってなかったり、格子戸が製作中、タイルも貼ってる最中という感じで、まだ完成してないけど、そんなものに囲まれた生活をイメージしてもらえたかしら。
みんなが帰った後、見学に来たぼくの妻と2歳の娘でこの空間を独り占め。時計の鐘がなるまでのちょっとしたシンデレラ的瞬間。これが自分の家だったら楽しいのだけど。ははは。
妻が「こんな家、パパにつくってもらおうね」と娘に話しかけるもんだから、娘も「パパ、つくってね~」
カボチャの馬車に載ったパパは「明日、積み木でつくってあげるよ」と、とりあえず話をそらします。
完成までバタバタしてちゃんと写真を撮ってなかったから、これから撮って、ぼちぼち紹介していきます。
さぼっていたブログも復活。
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橋本直明
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2005年08月03日
ノンスケール 【など・など】
駅前の交差点で信号機の交換をしていました。地上に置かれていた機械は意外に大きくてちょっとビックリ。いつもは頭上に小さく見えている信号機のイメージが拡大されて目の前に。
信号は赤青黄の色を表示するためのシステムだから機械のサイズに意味はなくて、遠くから見て認識できる大きさで任意に拡大縮小可能なフォルムなんですね。
身体寸法との関係で決まっているもののサイズが変わると、日常に埋没して見えなくなっているイメージが浮き上がったりします。
ハンバーガーとかライターを巨大化した クレス・オルデンバーグのアートのように、ものに固有の大きさと位置関係を変えるとシンボリックに見えることがある。いわゆるディペイズマンという効果。ルーブルの庭にピラミッドの大きさと素材を変えて配置したI.M.ペイの建築。襟とか裾のサイズをすこしずらしたマルタン・マルジェラの服。
ものを作ることは、未知の物体を扱うものでなければ、既知のフォルムの変形の作業。だから、デザインの意味というのは、何をどのサイズに「変形」するかということへの意識でもあったりする。
それにしても、目の前にある「拡大した信号機」には何の意味も見えてこない。物体ではなくてサインだから、そもそも決定的なサイズなんてないのだから。
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橋本直明
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2005年08月02日
夏日 【日常の日乗】
八月の空。夏草の隙間に昨日の熱帯夜の闇を留めて、夏の朝の光は黒い。
今日もまた、暑い一日の始まり。
橋本直明
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2005年07月26日
雨模様 【日常の日乗】
漫画家の杉浦日向子が亡くなったことをニュースが伝えていた。
ぼくの好きな漫画家でもあったので、ちょっぴりショック。
日曜日にサルスベリの花が咲いている写真を何となく撮ってブログに載せたときに、彼女の作品、「百日紅(さるすべり)」のことを思い出していただけに。
台風が接近中。雨の中、現場に向かう。
橋本直明
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2005年07月25日
ぐるっとひとまわり 【日常の日乗】
blogを始めて1年が過ぎました。日記は昔から苦手だったけど、三日坊主で終わらずになんとか続いてる、みたい。
日々の雑感、思いついたこと、時間の流れのなかに忘れてしまいそうなことを記録しておくメモ帳として考えて作ったこのブログの使い方を今度は考えてみたいと思います。
日常と、デザインと、まだ見ぬもののために。
今年もまたサルスベリの花の季節。
橋本直明
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2005年07月23日
SILK PLAZA 【ケンチク的】
横浜中華街に建つ「SILK PLAZA」のオープンハウス。店舗と集合住宅のコンプレックス。設計は都留理子建築設計スタジオ。ディレクションはteam2DK。グラフィックで一条樹子(デザイナー:一条栄一の奥さん)が参加しているプロジェクトです。
白一色に塗り込められた外壁に浮かび上がる、花のパターンの粒子の違うテクスチャー。光の加減で模様が変化するシルクのチャイナドレスのような。シンプルさと華やかさのオーバーレイ。
2階の店舗のファサードのガラスにもフィルム印刷した半透明の花。
水平連続窓で切り取られる白いストライプの外壁が花のテクスチャーの背後に遠ざかる外観の効果よりも、中からの風景の見え方が意外に面白かった。中華街の混沌とした風景の表面にプワプワとした花の雲。
とにかく強い色彩と形で目立とうとしている周囲の建物とは違う柔らかな応答のしかた。
中も外もほとんど白。光沢、透明度の微細な変化でつくられるイメージ。写真ではよく伝わらないのが、ちょっと悩ましいところかな。
コスト調整で窓が減ったり、そんな事情で細部の精度のコントロールに苦しんだ経緯から、テクスチャーの強度と建物の物質感のバランスとか、当初のコンセプトを表現しきれていない部分もあると思う。
しかし、構造アクロバットとかテクスチャーの問題に単純化した建物の作り方よりスリリングで可能性があるような気もする。
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橋本直明
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2005年07月22日
秋葉原・古炉奈 【など・など】
打ち合わせの帰りに喫茶店「古炉奈(ころな)」へ。
入口は夥しい数のピカピカ電球でハレーションを起こした秋葉原デパートのジャンクな電気パーツ屋の隙間に隠されたちいさな階段。時間に遅れたウサギの後を追いかけて、トンネルの向こうの扉にたどり着く。
ガラスの奥に見えるのは、そこが秋葉原であることを忘れてしまうようなセピア色の時間。
窓ガラスの向こうはハイスピードで時間が進む電気街。空にはバスケットコートを潰して無菌の苗床からニョキニョキ生えたガラスの超高層ビル。
道行く人の腕時計の数だけ、ガラスの向こうの文字盤の数だけ、それぞれの時間がガラス越しにくるくると流れている。
古炉奈:千代田区外神田1-14-3 TEL:03-3253-1746 9:30〜22:00
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橋本直明
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2005年07月19日
マジキリ・カベ 【ケンチク的】
診療所の内装工事が始まりました。
工期は1ヶ月。スピードが勝負。先週の水曜日に墨出し、軽鉄のスタッドを組んで、もう「上棟」。一部、壁下地のボードも貼られ始めている。
曲面のある壁の高さは天井の手前で止めて、フロア全体の広さと間仕切壁の内部の親密なスケールの両方を体感できるように。
高さは2.2メートル。既存の天井から20センチ低い位置で。
天井に届かない間仕切壁のデザインはぼくの設計のなかではよく出てきます。
天井までの壁は空間を分割するという機能しか持たないけど、天井より低い間仕切り壁は空間を分割しつつ連続させるという効果が期待できる。
それにしても、「間仕切壁」というのはいい言葉です。「間」を仕切る、「間合い」をコントロールする壁。その方法の数だけ空間のバリエーションが生まれるから。
この診療所の間仕切壁のテーマは「透明度」。不透明な素材で透ける素材のようなやわらかさが作れないかと思っています。...その方法は。
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橋本直明
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2005年07月17日
会議の時間 【日常の日乗】
連休の中日の日曜日だというのに朝10時からの会議。講師をしている武蔵野美術大学での学科会議。教授、講師陣を含めての40人を超える人間が机を囲んでいる。それぞれの担当授業の概要を3分程度で発表するというもの。授業カリキュラムの改革に向けた横の連携を作り出すための情報共有ということらしい。
大学も世の中の流れに振り回されてなかなかタイヘンなのね。
名前を覚えるいい機会だから、似顔絵を書きながら話に耳を傾ける。
橋本直明
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2005年07月15日
ペットボトルの夏祭り 【日常の日乗】
娘の通う保育園の夏祭り。仕事を大慌てで片付けて、夕方に保育園に到着。4時から子供たちの盆踊りが披露される。家で踊りの練習をしていた2歳の娘は、お祭りの雰囲気に圧倒されたのか、踊りの輪の中でフリーズしてました。ははは。
空にはペットボトルの提灯がプラプラ。空に溶けそうなペコペコの装飾がお祭りの儚さに似合っている。がんばって作っても、その瞬間が過ぎれば消えてしまうものだけど、その一瞬のために使う時間はとても美しい。
橋本直明
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住宅の触感 【ケンチク的】
「2-1/2H」を設計したときに考えたインターフォンです。玄関脇の小さなスペースの壁を半透明なFRP板にして、淡い青の空気の中に浮いているような。
玄関まわりのデザインはいつも気を使います。家の「立ち方」が訪れる人に見える部分だからです。周辺環境との関係、家の中のイメージ、などなど。住む人のライフスタイルに接する最初の場所、玄関のテクスチャーともいう、手に触れる部分のかたちはその家への「入口」なのです。
いい顔したインターフォンが少ないのが悩みのタネ。モニターなしの機種だと、ぼくがよく使うのはアイフォンのIE-JA。 と言っても、何も考えずに設置すると周囲のスケール感を壊してしまうから、そこで一工夫。
玄関脇のPS内部の壁をブルーのペンキで塗って、その色がぼんやり透けるFRP板の表面にちょこんと嵌め込んだ。鋳鉄製のスイッチボックスを調達して、東急ハンズで調達した棚受金物と蝶ネジで壁から浮かして機器を設置。配線のコードはぷらんとした感じに。
防犯を考えると扉はスチールになるけど、拒絶感を与えないように。玄関の小さな空間にやわらかい奥行きをつくりました。夜はブルーのPS内部に仕掛けた蛍光灯の間接照明でポーチをライトアップします。
(←↑画像と図面はクリックでちょい拡大します)
このディテールは今月の「住宅建築」で紹介されました。住まいの小さな主役という企画のなかの事例紹介でぼくも記事を書いてます。いい企画だからみんな買ってね。
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橋本直明
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2005年07月11日
西原プロジェクト 【ケンチク的】
コーポラティブハウスを渋谷区の西原で計画中。ぼくらの設計チーム:team2DKと、ゼロワンオフィスの共同設計によるプロジェクト。
旧玉川上水跡の緑豊かな遊歩道に面した敷地に、中庭を囲むように配置した8戸で構成されるコーポラティブハウスです。現在、入居者募集中。
問い合わせはゼロワンオフィスのホームページで行ってます。
募集ページ→募集・進行プロジェクト
コーポラティブハウスの魅力は、ひとつひとつの住戸に入居する人と個別に設計していく個性的な住まいと、ひとつひとつの住戸が集まってできる、全体としての共有空間の豊かさだと思います。
設計方法もいわゆる集合住宅とは違って、集合住宅がスケルトンを「分割」して住戸を嵌め込んでいくものだとすると、コーポラティブハウスは個々のインフィルの要素が「集合」して全体としてのスケルトンができあがっていくというような。
一戸建てでは不可能な広場といった共用部と、集合住宅ではできないひとつひとつの住戸の独立感、バリエーション。
一戸建て的な手法と集合住宅的な手法を組み合わせて出来上がるコーポラティブハウス。
8戸の家の個性が響き合って、そこにしかない小さな街の風景が作れるといいと思ってます。
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橋本直明
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2005年07月08日
対流・滞留 【ケンチク的】
藤江和子アトリエの藤江さんがデザインした「家具」を見てきました。元倉真琴さんの設計したマンションの各階エレベーターホールに置かれるピカピカの歪んだフォルムのステンレスの不思議なオブジェ。
中廊下型のホールの真ん中にぐにゃりと波打つステンレスの物体が置かれていて、タイルカーペットの模様の映り込みが屈折して奇妙な奥行きをそこに出現させているのです。
天井には照明の光が反射して、照明の数と距離でラップの仕方が変化する波紋が浮かび上がる。
住戸の扉が並ぶ白い壁に囲まれた深く青い水底のようなカーペット。ホールの中央の人の往来に空白部分に配置されたステンレスに映り込むのは、水の対流作用で川の中に出現する中州のように浮かび上がる、人の動線の軌跡。
単純な操作だけど、そこを通り過ぎる人の意識に働きかけて、人との関係の中に現象する「空気のオブジェ」。タイルカーペットのパターンはその入口の示唆するように。
藤江さんは、「眺めるだけでなく、マンションの人がカウンターのように使ってくれると面白い」と話していた。ステンレスのくぼみに寄り添う人と人との会話の空気もカーペットのパターンに似た静かな渦になると楽しいかもしれない。
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橋本直明
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2005年07月07日
九段下1946 【など・など】
昭和21年の九段下ビル付近の空撮写真。(←クリックでちょい拡大)
写真の黄色い丸の部分がぼくの事務所がある九段下ビル。戦災にあってないのが分かる。
米軍が戦後撮影したものだという。神田神保町界隈の空中写真からのピックアップ。全体はというと...→USA10kKt,東京首部,M698,98
出典は国土地理院の空中写真サービス
→http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/
houseAの建主さんからこんなページがあるよと教えてもらいました。日本全国の空中写真、東京は現在と戦後の両方を閲覧できるようになっていて、とても面白い。
神田神保町は戦災に遭わなかったので、九段下ビルも含めて、戦前からの建物がまだまだ残っています。古い建物が年々少なくなっていくのはすこし寂しいけど、様々な時代に作られた建物でできている街は魅力的。
本の街、神保町が戦争で燃えなかったというのも、なんとなく好きな話。
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橋本直明
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2005年07月05日
新しい診療所 【ケンチク的】
新しい診療所の計画の模型がすこしづつできてきた。秋葉原のテナントビルの2階の診療所の内装設計です。
診察室、待合いスペース、デイケアルームなどの諸機能を分ける壁の配置と壁の「厚み」がデザインのテーマ。
この白い模型にテクスチャーを貼って、カラースキームを検討しながら壁の性格を検討することになります。
診察室など他と区画する部分を壁と2重天井で囲まれたブースにして、諸室の環境をコントロールします。ブースのコーナーを丸くして、分割を弱めてフロア全体が一つの場であり、部分部分は個別の環境になるように。
ブースの壁はMDFのリブ材を貼る。離れて見れば壁だけど、近づくと小さな束の集合からできている。壁と人との距離でイメージが変わるように。床もすこしグラデーションをかけて、同じ壁が場所によって重く(厚く)なったり軽く(薄く)なったり。
壁がいつでもどこでも等しく立ちはだかるのでなく、座る場所、歩いて立ち止まるときに、その人との関係で壁の「厚み」が変化するように、柔らかさを与える。不透明な材料で作られる半透明な壁。
というようなことを考えながら設計を進めている最中なのです。
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橋本直明
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2005年07月03日
朝日新聞 【日常の日乗】
7月3日の朝日新聞の1面に自分の名前を発見した。
といってもエライことした訳でも、エライことしでかした訳でもない。新聞の広告欄の雑誌の目次に自分の名前が載ってるだけのこと。ただ、日曜日の朝になんとなく見ている新聞を前にして、なんとなくへんな気分。
「住宅建築」誌の7月号に記事を書いた。自分の名前が載ってる理由。
建築雑誌にはずいぶんと記事を書いたりしてきたから、活字になることには慣れているけど、広告とかまで注意して見ていないから、新聞紙に自分の名前を見つけて、なんだか不意打ちを食らった感じ。
印刷された自分の名前や文章を見ると、いまでも違和感につきまとわれる。自分の声を録音して聞く気分というのだろうか。読んでいる生身の自分と、文字につなぎ止められている自分の痕跡との距離感。
自分の設計した建物の写真が掲載されてもその類いの違和感はない。建物は自分の思考の結果であっても、主観とか直感とか感情の、いわゆる自己表現の対象として設計するものでもないから、そこに違和感を覚えることはない。
だけど、第三者的なメデイアに掲載された文章を見て、気恥ずかしさを覚えたり、自分のページだけ読む気にならなかったりするのは、どこか書き方に甘さがある、という気もする。考えたことを、知っているのは自分ということを頼りにするのではなく、もっと突き放した書き方をする必要があるのだろう。
客観的に、ということともまた違って、もっと他者としての自分の思考を書きとめること。そんな文体が必要なのかもしれない。それに見合う建物の文体も。
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橋本直明
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2005年07月01日
タイムラグ 【日常の日乗】
ずいぶんとブログをさぼってしまいました。
工事中の住宅の基礎、構造調整と新規プロジェクトの立ち上げでバタバタとしてるあいだにパソコンも調子悪くなるしで...
ボロボロだけど以前使ってたパソコンを復活させて、ブログも復活宣言。
ずいぶんと時間も過ぎて、コトバを与えないままになっている写真が何十枚も転がっている。
失われた一ヶ月のコトバをこれから、ぼちぼち復元していきます。
...見た瞬間のコトバとは違うコトバで時間の穴を埋めていく、
写真に刻み込まれた身体の記憶の復元作業。
写されたものにしか残らないコトバの探索。
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橋本直明
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2005年06月28日
ゆるやかに上棟 【ケンチク的】
川口の住宅も無事に上棟しました。もう壁のパネルがずいぶんできてきたけど、中庭の空気と視線が周囲に抜けていくプランのためか、どこからが中で、どこが外か判然としないスケルトン。
ぼくの作り方でも、これまでにない透明度の住宅になりそうな予感。
建物外周に地震と風圧力に対抗する耐力壁を配置して、内部をできるだけ開放的に。
この住宅では、耐力壁をパネル化して、工場で作ってきたものを軸組にはめ込んでいく工法。合板と間柱の固定にばらつきが起こりがちな現場作業を極力減らせるので合理的。軸組の建て方の日にパネルを運び込んで、軸組の組み立てと同時並行で進めていくので工程も短縮できる。屋根の梁を棟梁が苦労して架けている間にどんどん壁もできていく。
だけど、従来の軸組だけが最初に青空に立ち上がる爽快感がないのがすこし寂しい。空中に屋根の棟木が浮かんだ、いわゆる「上棟」という瞬間を待つことなく周囲の工事が進んでいく。
...構造体だけの姿も美しくなるように考えたのに。
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橋本直明
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オランダ的? 【空地】
近所の駐車場に転がってたコンクリブロック。接着面の断面を見ていると、最近のオランダの建築にも見えてオモシロイ。
もちろん、オランダの建築家はブロック見て発想してはいないのだろうけど、情報の即物的な観察力と、それをデザインに編集する能力は彼らの特徴かもしれない。
橋本直明
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2005年06月19日
金谷ホテル 【など・など】
週末に日光に行き、金谷ホテルに泊まってきました。明治26年にヨーロピアンスタイルのホテルとして開業した由緒あるホテル。...こういうクラシックホテルに一度、泊まってみたかったんです。お値段もそこそこ。なかなかです。
本館は当初、コロニアルスタイルの2階建てとして建てられて、昭和11年に地下を掘り下げて、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル風のデザインの「1階」が増築されて現在の3階建てになったとのこと。
古いホテルとか旅館の魅力のひとつに時代ごとの増築で複雑な姿になっていたりすることがあるけど、こんな、下への「接木」もあるんですね。
1階のロビーと2階部分のデザインの継ぎ目は和風のモチーフ。というよりも日光東照宮にちなんだ、外人から見た日本という感じのデザイン。朱塗りの欄干とか、象のかたちの木鼻が脈絡もなく。
つくりかたとしては文法エラーという感じもあるけど、この破天荒なジョイントがこのホールの独特な魅力にもなっています。勇気がないと、こういうことできないですね。失敗する確率のほうが高いし。
泊まった部屋は明治34年頃にできた新館のFタイプというシャワー付きの部屋。下階に無柱空間のバンケットルームがあるため、荷重の大きな浴槽を設置できないためにシャワーのみの部屋になったという。
それにしても天井の高さは圧倒的。持っていたメジャーで計ったら3.4mありました。扉の上にこれだけの壁があると、不思議な安定感がでてくる。写真には写ってないけど高さを押さえた家具調度品が並ぶ床と頭上の何もない壁のコントラスト。
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橋本直明
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2005年06月18日
日光東照宮 【など・など】
知人から日光東照宮の色を見てみると面白いよと勧められて日光へ。
日本建築の美学を語る際にワビサビの京都の桂離宮とキンキラゴテゴテの日光東照宮というような対極的な扱われ方もするけど、実は東照宮はブラックアンドホワイトなんだという。その逆に桂離宮は外観こそ古びたモノトーンな感じだけど、中は水色と金色の組み合わせの襖とか、けっこうキンキラキン。庭も極彩色の大和絵の世界。
では東照宮は。という感じで自分の目で見に行くことにした。
そうか、白と黒の世界か〜、という期待を持って、深い森の中の東照宮を目指して歩く。だが、途中の門とかもろもろは朱塗りの極彩色。軽く期待は裏切られるものの、やがて奥に現れる陽明門は...
白く胡粉で塗り込められた柱と、黒く漆で塗り込められた組み物。そこに鮮やかな色彩の装飾が全体のトーンを壊さないようにちりばめられている。極楽浄土的な色彩の世界からモノトーンの死者の世界への変化ともいうような。
陽明門の内側は抑えきれない装飾への欲望と拮抗する黒と白の世界。背後に抱く深い森の闇に呼応するような建物。果てしない自然の力に対抗するべく極めて人工的な過剰なフォルムと、余分な光やノイズを減衰させて、静謐な世界を維持するためのデザイン。
冬の雪に埋もれた姿や、朝霧のなかに浮かぶ風景も見てみたい。
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橋本直明
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2005年06月17日
建て方の日 【ケンチク的】
この日は川口B邸の建て方。前日から組み始めた軸組に屋根の梁が載った。空に向かって柱が延びていく姿はいつみても気持ちがいい。屋根を架けないでこのまま眺めていたい気分。
模型では何回も確かめていた建物の輪郭が現実の大きさで見えてくる緊張する瞬間でもある。
「閉じない中庭」を囲んだ空間構成がこの家の特徴。周囲に自然の残る環境のなかに、ただ周囲に開いただけではとりとめもなくなってしまうし、といって閉じてしまうと敷地の魅力を損なってしまう。そこで、閉じつつ開く、ともいうような空間を作ろうとしているのです。
中庭を配置するアイディアは設計の初期からあったけど、その閉じ方と開き方のスタディには時間をかけた。各部の寸法、天井の高さ、これまで中庭型の住宅は設計したことなかったから、試行錯誤の連続だった。
立ち上がりつつある空間を見て、これはいけそうだなと実感した。そして一安心。
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橋本直明
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2005年06月11日
ホワイトボードガラス 【ケンチク的】
診療所の計画でホワイトボードガラスを使ってみようと思う。フィグラから出ているこの素材は、いわゆるホワイトボードの機能をもった半透明の白いガラス。マーカーで文字を書けるし、映像スクリーンにもなる面白い素材。
これを診療所のエントランスのサインボードに使う予定。お知らせのチラシを貼ったり、文字を書いたり。清潔感のある素材だから、雑然としがちなサインボードのイメージを変えられる。
で、周囲の素材は何にするかのサンプル実験。
何にしようか思いあぐねて、以前に自作したMDFの家具の質感との組み合わせを試みる。MDFを黒く染めてウレタンクリアをかけた仕上げ。染めはステインではなくて不透明塗料を希釈して塗った、MDFの質感がぼんやりと透ける質感。
MDFというチープな素材とホワイトボードガラスのクールな感じの組み合わせだけど、意外に相性がいい。
ゴムとか石の不透明な素材ではバランスが悪かったことを考えると、色とか硬質感とか物質的なものではなくて、素材の半透明な、言ってみれば表面の「深度」が似ていることが、親和力を生み出しているのだと思う。
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橋本直明
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2005年06月06日
コンクリ打ちの日 【ケンチク的】
基礎のコンクリート打設の立ち会い。耐圧盤の立ち上がり部分のコンクリートを打つと基礎ができあがる。現場に着くと、すでにコンクリート圧送車も到着し、バイブレーターの準備も終わり、あとは生コン車の到着を待つばかり。その合間に型枠、鉄筋の最終チェック。もっとも、基本的な修正はすでに終わっているので、結束線のハリガネがゆるんだりして型枠に当たってないか、型枠内にゴミが落ちたりしてないかの確認作業。
それにしても暑い一日。コンクリートが驚くほど白くまぶしい。
そしてコンクリート到着。まずは品質に影響するスランプ試験。そして職人たちが手際よくコンクリートを型枠に流し込んでいく。流し込む人、バイブレーターをかけて充填する人、型枠を叩いて気泡を追い出していく人、コテでレベルを調整していく人、監督さんもホースとかバイブレーターのコードが絡まらないようにアシストしながらテキパキと職人に指示をしている。ここまでくると設計のぼくらは横で見ているだけ。声をかける隙間のないほど見事な施工チームの連携プレー。
強度試験用のコンクリートのサンプル。現場でスタッフのタカハシ君がなにやら不思議なものつくっていたよ。→空地:スランプボトル
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橋本直明
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2005年06月05日
迷彩的 【など・など】
休日に散歩がてら青山にできたピエールエルメに行く。幻惑的なインテリアはワンダーウォール:片山正通のデザインによるものです。透明なアクリルのインゴットの台と鏡面のステンレスの脚で作られたショーケースがびっしりと並んでました。
床の大理石の模様が映りこんで、肉眼でもどこに脚があるのか錯覚する。大理石のパターンより脚が細いこと、脚の数がパターンと同じぐらいの密度で並んでいることが、その効果を大きくしているのだと思った。
商品がクリアに見えて、しかし決して脇役ではなく全体の空気を確実に支配しているショーケース。
迷彩的な。
橋本直明
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2005年05月28日
中庭の中庭 【ケンチク的】
住宅の現場。この日は配筋検査。耐圧盤の鉄筋の施工状況のチェック。配置のピッチや鉄筋継手部分の重ねしろの長さ、かぶり厚が適正に確保されるように施工されているかをチェック。
中庭部分に丸い形の型枠が出現。ここは木を植える「島」。中庭に水を張れるようにするため、周囲はコンクリートを打ちます。打設の際に「島」にコンクリートが流れこまないようにするための丸い黄色い防波堤。
なんだか南鳥島みたい。 →南鳥島写真集
基礎の鉄筋。中庭周囲の基礎梁スパンが長い部分はタワミを防ぐために梁上部に補強筋を入れている。
それにしても正確に規則的に配置された鉄筋の姿は美しい。これで日差しが強かったら影がきれいに落ちてCGみたいに見えるはず。暑くなくて検査は楽だけど、ちょっと残念。
中庭に浮かぶ「島」の型枠のアップ。内部に見えるチューブは島に水と電気を供給するための配管配線用です。
周囲の中庭の最終的な仕上げは豆砂利洗い出しとタイルを貼る部分のパッチワークになる。家が解体された後の空き地に残っているお風呂とかの痕跡のような風景とどこか似た雰囲気がでるといいと思っている。そこにウッドチップを敷き詰めた丸いかたちの木が植わる島を浮かべる。庭の中の家の中庭。
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橋本直明
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2005年05月18日
夕暮れどき 【日常の日乗】
毎週水曜日に、早稲田大学の建築学科講師として授業を担当しています。1週間単位で課題の出題、提出、講評を行っていくという、学生、講師にとってもハードな授業。昼から始まる授業が終わるのはだいたい5時ぐらい。その後の採点とかで大学を出るのは7時を回ることも多い。
いつもより少し早めに終わって、日が長くなってまだ暮れない空の下を帰路につく。梅雨入り前のこの時期の夕暮れどきはなんともいえない心地よさ。湿度の関係だろうか、透明な深さのある空のグラデーション。
上空は光が残っているのに地上の風景が日が暮れて黒く沈んでいく、その束の間の時間。
地上の風景は光量が不足して色を失いはじめる。空も次第に明るさが落ちて、やがて地上と空の質感が等価になる瞬間が訪れる。
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橋本直明
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