2007年01月12日
新規スタッフ募集 【ケンチク的】

最近はコーポラティブの設計が活動のメインになっています。最新作は、写真のNs'bauという渋谷区になる8件のオーダーメイド住戸のある集合住宅です。ぼくらの設計組織team2DKと01-officeとのコラボレーションプロジェクトです。
下記のページで詳しく紹介しています。
01-officeのページ
http://01-office.co.jp/completed/index.html
オールアバウトの記事
http://allabout.co.jp/house/architect/closeup/CU20061215B/
さてさて本題↓

新しくオーダーメイド型の集合住宅の企画を立ち上げることになり、設計スタッフも増員することになりました。
建物の企画(事業計画、入居者募集..)や設計(建物全体、住戸インテリア)など幅広く対応できる設計スタッフを募集しています。経験者大歓迎、未経験者でも個性的で得意分野があるとか魅力のある人も歓迎です。
求人概要は以下になります。興味のある人は連絡ください。
-------------------------------------
[求人数] 正社員 2名
※ 実務経験2年以上が希望、経験無しでも人柄によっては可です)
[業務内容] 建築の企画・設計・監理
[応募資格] 年齢30歳位まで(建築系専門学校卒以上の方)
[勤務地] 東京都渋谷区広尾(JR恵比寿駅より徒歩10分程度)
[給与] 15万〜25万
※ 月給は基本給+技術給(実務能力に応じ弊社規定によって決定します)
※ 交通費 全額支給
※尚、試用期間中の給与はこれまでの経験等を考慮し、相談の上決定します
[応募方法]
メールにて、履歴書(写真貼付)を下記連絡先までお送り下さい。
書類選考の上、面接日時などご連絡させていただきます
[採用条件] 試用期間(3ヵ月)を経て、実務能力判断後、正式採用をします
[休日] 原則として隔週休2日、祝日、お盆+年年始
※その他、旅行休暇等については別途相談にのります
[連絡先] e-mail: info@ha-na.net
〒105-0012 東京都渋谷区広尾1-6-6 第1三輪ビル 2階
TEL 03-3445-1750 橋本直明建築設計室 担当:中川
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橋本直明
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2005年10月31日
オープンハウスの日 【ケンチク的】
昨日は川口で設計していた住宅のオープンハウスの日。完成して建主さんが引越しする前に、一日だけのささやかな完成見学会。
ぼくらの仕事は、モデルハウスとか用意してる訳ではないから、要望を伺いながら設計して出来上がった家がすべての成果。といって、建主さんが住んでいるところにドカドカお邪魔していろいろな人に見てもらうという訳にもいかないから、こうした機会に本当にわずかな時間だけど、みんなにお披露目する時間を設けさせてもらってます。
エントランスに用意したアクリルのインターフォン兼、表札の「箱」に建て主さんのご両親が花を生けてくれました。
こんな使い方を考えて設置したのだけど、さっそく使ってもらえて、うれしい
この家には中庭があります。いわゆるコートハウスとは違って、いろんな方向に中庭の空気が連続するように設計しました。カーポート、中庭、ダイニングへとつながる空間が写真からすこしは分かるかな。
この他にも二階のルーフテラスと吹抜けが連続したりと、家の中と外が有機的につながる空間。
...まだ中庭のナツツバキが植わってなかったり、格子戸が製作中、タイルも貼ってる最中という感じで、まだ完成してないけど、そんなものに囲まれた生活をイメージしてもらえたかしら。
みんなが帰った後、見学に来たぼくの妻と2歳の娘でこの空間を独り占め。時計の鐘がなるまでのちょっとしたシンデレラ的瞬間。これが自分の家だったら楽しいのだけど。ははは。
妻が「こんな家、パパにつくってもらおうね」と娘に話しかけるもんだから、娘も「パパ、つくってね~」
カボチャの馬車に載ったパパは「明日、積み木でつくってあげるよ」と、とりあえず話をそらします。
完成までバタバタしてちゃんと写真を撮ってなかったから、これから撮って、ぼちぼち紹介していきます。
さぼっていたブログも復活。
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橋本直明
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2005年07月23日
SILK PLAZA 【ケンチク的】
横浜中華街に建つ「SILK PLAZA」のオープンハウス。店舗と集合住宅のコンプレックス。設計は都留理子建築設計スタジオ。ディレクションはteam2DK。グラフィックで一条樹子(デザイナー:一条栄一の奥さん)が参加しているプロジェクトです。
白一色に塗り込められた外壁に浮かび上がる、花のパターンの粒子の違うテクスチャー。光の加減で模様が変化するシルクのチャイナドレスのような。シンプルさと華やかさのオーバーレイ。
2階の店舗のファサードのガラスにもフィルム印刷した半透明の花。
水平連続窓で切り取られる白いストライプの外壁が花のテクスチャーの背後に遠ざかる外観の効果よりも、中からの風景の見え方が意外に面白かった。中華街の混沌とした風景の表面にプワプワとした花の雲。
とにかく強い色彩と形で目立とうとしている周囲の建物とは違う柔らかな応答のしかた。
中も外もほとんど白。光沢、透明度の微細な変化でつくられるイメージ。写真ではよく伝わらないのが、ちょっと悩ましいところかな。
コスト調整で窓が減ったり、そんな事情で細部の精度のコントロールに苦しんだ経緯から、テクスチャーの強度と建物の物質感のバランスとか、当初のコンセプトを表現しきれていない部分もあると思う。
しかし、構造アクロバットとかテクスチャーの問題に単純化した建物の作り方よりスリリングで可能性があるような気もする。
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橋本直明
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2005年07月19日
マジキリ・カベ 【ケンチク的】
診療所の内装工事が始まりました。
工期は1ヶ月。スピードが勝負。先週の水曜日に墨出し、軽鉄のスタッドを組んで、もう「上棟」。一部、壁下地のボードも貼られ始めている。
曲面のある壁の高さは天井の手前で止めて、フロア全体の広さと間仕切壁の内部の親密なスケールの両方を体感できるように。
高さは2.2メートル。既存の天井から20センチ低い位置で。
天井に届かない間仕切壁のデザインはぼくの設計のなかではよく出てきます。
天井までの壁は空間を分割するという機能しか持たないけど、天井より低い間仕切り壁は空間を分割しつつ連続させるという効果が期待できる。
それにしても、「間仕切壁」というのはいい言葉です。「間」を仕切る、「間合い」をコントロールする壁。その方法の数だけ空間のバリエーションが生まれるから。
この診療所の間仕切壁のテーマは「透明度」。不透明な素材で透ける素材のようなやわらかさが作れないかと思っています。...その方法は。
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橋本直明
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2005年07月15日
住宅の触感 【ケンチク的】
「2-1/2H」を設計したときに考えたインターフォンです。玄関脇の小さなスペースの壁を半透明なFRP板にして、淡い青の空気の中に浮いているような。
玄関まわりのデザインはいつも気を使います。家の「立ち方」が訪れる人に見える部分だからです。周辺環境との関係、家の中のイメージ、などなど。住む人のライフスタイルに接する最初の場所、玄関のテクスチャーともいう、手に触れる部分のかたちはその家への「入口」なのです。
いい顔したインターフォンが少ないのが悩みのタネ。モニターなしの機種だと、ぼくがよく使うのはアイフォンのIE-JA。 と言っても、何も考えずに設置すると周囲のスケール感を壊してしまうから、そこで一工夫。
玄関脇のPS内部の壁をブルーのペンキで塗って、その色がぼんやり透けるFRP板の表面にちょこんと嵌め込んだ。鋳鉄製のスイッチボックスを調達して、東急ハンズで調達した棚受金物と蝶ネジで壁から浮かして機器を設置。配線のコードはぷらんとした感じに。
防犯を考えると扉はスチールになるけど、拒絶感を与えないように。玄関の小さな空間にやわらかい奥行きをつくりました。夜はブルーのPS内部に仕掛けた蛍光灯の間接照明でポーチをライトアップします。
(←↑画像と図面はクリックでちょい拡大します)
このディテールは今月の「住宅建築」で紹介されました。住まいの小さな主役という企画のなかの事例紹介でぼくも記事を書いてます。いい企画だからみんな買ってね。
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橋本直明
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2005年07月11日
西原プロジェクト 【ケンチク的】
コーポラティブハウスを渋谷区の西原で計画中。ぼくらの設計チーム:team2DKと、ゼロワンオフィスの共同設計によるプロジェクト。
旧玉川上水跡の緑豊かな遊歩道に面した敷地に、中庭を囲むように配置した8戸で構成されるコーポラティブハウスです。現在、入居者募集中。
問い合わせはゼロワンオフィスのホームページで行ってます。
募集ページ→募集・進行プロジェクト
コーポラティブハウスの魅力は、ひとつひとつの住戸に入居する人と個別に設計していく個性的な住まいと、ひとつひとつの住戸が集まってできる、全体としての共有空間の豊かさだと思います。
設計方法もいわゆる集合住宅とは違って、集合住宅がスケルトンを「分割」して住戸を嵌め込んでいくものだとすると、コーポラティブハウスは個々のインフィルの要素が「集合」して全体としてのスケルトンができあがっていくというような。
一戸建てでは不可能な広場といった共用部と、集合住宅ではできないひとつひとつの住戸の独立感、バリエーション。
一戸建て的な手法と集合住宅的な手法を組み合わせて出来上がるコーポラティブハウス。
8戸の家の個性が響き合って、そこにしかない小さな街の風景が作れるといいと思ってます。
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橋本直明
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2005年07月08日
対流・滞留 【ケンチク的】
藤江和子アトリエの藤江さんがデザインした「家具」を見てきました。元倉真琴さんの設計したマンションの各階エレベーターホールに置かれるピカピカの歪んだフォルムのステンレスの不思議なオブジェ。
中廊下型のホールの真ん中にぐにゃりと波打つステンレスの物体が置かれていて、タイルカーペットの模様の映り込みが屈折して奇妙な奥行きをそこに出現させているのです。
天井には照明の光が反射して、照明の数と距離でラップの仕方が変化する波紋が浮かび上がる。
住戸の扉が並ぶ白い壁に囲まれた深く青い水底のようなカーペット。ホールの中央の人の往来に空白部分に配置されたステンレスに映り込むのは、水の対流作用で川の中に出現する中州のように浮かび上がる、人の動線の軌跡。
単純な操作だけど、そこを通り過ぎる人の意識に働きかけて、人との関係の中に現象する「空気のオブジェ」。タイルカーペットのパターンはその入口の示唆するように。
藤江さんは、「眺めるだけでなく、マンションの人がカウンターのように使ってくれると面白い」と話していた。ステンレスのくぼみに寄り添う人と人との会話の空気もカーペットのパターンに似た静かな渦になると楽しいかもしれない。
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橋本直明
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2005年07月05日
新しい診療所 【ケンチク的】
新しい診療所の計画の模型がすこしづつできてきた。秋葉原のテナントビルの2階の診療所の内装設計です。
診察室、待合いスペース、デイケアルームなどの諸機能を分ける壁の配置と壁の「厚み」がデザインのテーマ。
この白い模型にテクスチャーを貼って、カラースキームを検討しながら壁の性格を検討することになります。
診察室など他と区画する部分を壁と2重天井で囲まれたブースにして、諸室の環境をコントロールします。ブースのコーナーを丸くして、分割を弱めてフロア全体が一つの場であり、部分部分は個別の環境になるように。
ブースの壁はMDFのリブ材を貼る。離れて見れば壁だけど、近づくと小さな束の集合からできている。壁と人との距離でイメージが変わるように。床もすこしグラデーションをかけて、同じ壁が場所によって重く(厚く)なったり軽く(薄く)なったり。
壁がいつでもどこでも等しく立ちはだかるのでなく、座る場所、歩いて立ち止まるときに、その人との関係で壁の「厚み」が変化するように、柔らかさを与える。不透明な材料で作られる半透明な壁。
というようなことを考えながら設計を進めている最中なのです。
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橋本直明
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2005年06月28日
ゆるやかに上棟 【ケンチク的】
川口の住宅も無事に上棟しました。もう壁のパネルがずいぶんできてきたけど、中庭の空気と視線が周囲に抜けていくプランのためか、どこからが中で、どこが外か判然としないスケルトン。
ぼくの作り方でも、これまでにない透明度の住宅になりそうな予感。
建物外周に地震と風圧力に対抗する耐力壁を配置して、内部をできるだけ開放的に。
この住宅では、耐力壁をパネル化して、工場で作ってきたものを軸組にはめ込んでいく工法。合板と間柱の固定にばらつきが起こりがちな現場作業を極力減らせるので合理的。軸組の建て方の日にパネルを運び込んで、軸組の組み立てと同時並行で進めていくので工程も短縮できる。屋根の梁を棟梁が苦労して架けている間にどんどん壁もできていく。
だけど、従来の軸組だけが最初に青空に立ち上がる爽快感がないのがすこし寂しい。空中に屋根の棟木が浮かんだ、いわゆる「上棟」という瞬間を待つことなく周囲の工事が進んでいく。
...構造体だけの姿も美しくなるように考えたのに。
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橋本直明
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2005年06月17日
建て方の日 【ケンチク的】
この日は川口B邸の建て方。前日から組み始めた軸組に屋根の梁が載った。空に向かって柱が延びていく姿はいつみても気持ちがいい。屋根を架けないでこのまま眺めていたい気分。
模型では何回も確かめていた建物の輪郭が現実の大きさで見えてくる緊張する瞬間でもある。
「閉じない中庭」を囲んだ空間構成がこの家の特徴。周囲に自然の残る環境のなかに、ただ周囲に開いただけではとりとめもなくなってしまうし、といって閉じてしまうと敷地の魅力を損なってしまう。そこで、閉じつつ開く、ともいうような空間を作ろうとしているのです。
中庭を配置するアイディアは設計の初期からあったけど、その閉じ方と開き方のスタディには時間をかけた。各部の寸法、天井の高さ、これまで中庭型の住宅は設計したことなかったから、試行錯誤の連続だった。
立ち上がりつつある空間を見て、これはいけそうだなと実感した。そして一安心。
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橋本直明
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2005年06月11日
ホワイトボードガラス 【ケンチク的】
診療所の計画でホワイトボードガラスを使ってみようと思う。フィグラから出ているこの素材は、いわゆるホワイトボードの機能をもった半透明の白いガラス。マーカーで文字を書けるし、映像スクリーンにもなる面白い素材。
これを診療所のエントランスのサインボードに使う予定。お知らせのチラシを貼ったり、文字を書いたり。清潔感のある素材だから、雑然としがちなサインボードのイメージを変えられる。
で、周囲の素材は何にするかのサンプル実験。
何にしようか思いあぐねて、以前に自作したMDFの家具の質感との組み合わせを試みる。MDFを黒く染めてウレタンクリアをかけた仕上げ。染めはステインではなくて不透明塗料を希釈して塗った、MDFの質感がぼんやりと透ける質感。
MDFというチープな素材とホワイトボードガラスのクールな感じの組み合わせだけど、意外に相性がいい。
ゴムとか石の不透明な素材ではバランスが悪かったことを考えると、色とか硬質感とか物質的なものではなくて、素材の半透明な、言ってみれば表面の「深度」が似ていることが、親和力を生み出しているのだと思う。
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橋本直明
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2005年06月06日
コンクリ打ちの日 【ケンチク的】
基礎のコンクリート打設の立ち会い。耐圧盤の立ち上がり部分のコンクリートを打つと基礎ができあがる。現場に着くと、すでにコンクリート圧送車も到着し、バイブレーターの準備も終わり、あとは生コン車の到着を待つばかり。その合間に型枠、鉄筋の最終チェック。もっとも、基本的な修正はすでに終わっているので、結束線のハリガネがゆるんだりして型枠に当たってないか、型枠内にゴミが落ちたりしてないかの確認作業。
それにしても暑い一日。コンクリートが驚くほど白くまぶしい。
そしてコンクリート到着。まずは品質に影響するスランプ試験。そして職人たちが手際よくコンクリートを型枠に流し込んでいく。流し込む人、バイブレーターをかけて充填する人、型枠を叩いて気泡を追い出していく人、コテでレベルを調整していく人、監督さんもホースとかバイブレーターのコードが絡まらないようにアシストしながらテキパキと職人に指示をしている。ここまでくると設計のぼくらは横で見ているだけ。声をかける隙間のないほど見事な施工チームの連携プレー。
強度試験用のコンクリートのサンプル。現場でスタッフのタカハシ君がなにやら不思議なものつくっていたよ。→空地:スランプボトル
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橋本直明
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2005年05月28日
中庭の中庭 【ケンチク的】
住宅の現場。この日は配筋検査。耐圧盤の鉄筋の施工状況のチェック。配置のピッチや鉄筋継手部分の重ねしろの長さ、かぶり厚が適正に確保されるように施工されているかをチェック。
中庭部分に丸い形の型枠が出現。ここは木を植える「島」。中庭に水を張れるようにするため、周囲はコンクリートを打ちます。打設の際に「島」にコンクリートが流れこまないようにするための丸い黄色い防波堤。
なんだか南鳥島みたい。 →南鳥島写真集
基礎の鉄筋。中庭周囲の基礎梁スパンが長い部分はタワミを防ぐために梁上部に補強筋を入れている。
それにしても正確に規則的に配置された鉄筋の姿は美しい。これで日差しが強かったら影がきれいに落ちてCGみたいに見えるはず。暑くなくて検査は楽だけど、ちょっと残念。
中庭に浮かぶ「島」の型枠のアップ。内部に見えるチューブは島に水と電気を供給するための配管配線用です。
周囲の中庭の最終的な仕上げは豆砂利洗い出しとタイルを貼る部分のパッチワークになる。家が解体された後の空き地に残っているお風呂とかの痕跡のような風景とどこか似た雰囲気がでるといいと思っている。そこにウッドチップを敷き詰めた丸いかたちの木が植わる島を浮かべる。庭の中の家の中庭。
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橋本直明
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2005年05月16日
断面スケッチ 【ケンチク的】
軸組のプレカット図のチェックにあわせて、浴室部分の断面詳細の検討。防水や設備配管の必要寸法と床梁の設置高さの最終調整。トレペに鉛筆でスケッチを起こしていく。
浴室の断面の詳細寸法の整理をするためのスケッチだけど、目的は梁の組み方の改良。こういうときは手描きのスケッチに限る。見ているものは細部の正確さではなくて、そこには描かれない周囲との関係だから。
橋本直明
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2005年05月13日
基礎工事 始めました 【ケンチク的】
川口B邸の現場が始まる。既存建物の解体後に行った地盤調査で地盤が想定より良かったので、設計時の設定である布基礎(地盤下90センチのローム層に設置する深基礎)から安定した表土に支持させるベタ基礎への変更を行いました。
性能を維持しながら工事費を軽減するための「VE:バリュー・エンジニアリング」。予算効率を向上させて、建物をよりよくするための作業。
...その分、設計側での基礎の再設計の手間は増えてしまったけど。
橋本直明
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2005年05月09日
空間に窓を穿つ 【ケンチク的】
壁面の窓のレイアウトのスタデイ。小さな模型を作って、いろいろな窓のパターンを考えて見る。
あれでもない、これでもない。窓の配置で外観の気配、内部の光の状態ががらっと変わる。
窓のパターンをいくつも用意して、組み合わせての果てしのない作業。
そんなこんなで夜は更けて。
窓の配置を決めるのには、いつも時間がかかります。平面図から考えた窓の位置が立体的な空間のなかで必ずしも最適とは限らないから。
場合によっては壁面の窓の配置から平面図を再検討することになることもあります。
平面図での検討は動線とか機能性の検討には優れているけど、それ以上に、日常の空間体験のなかでは断面的な壁と窓のレイアウトによる視線の動きとか光の分布、窓から見える風景が意識に働きかけるものが大きかったりする。
そこには平面図とはまた違う「機能」の検討が必要で、模型での空間への窓の穿ち方のスタデイが欠かせない。
たかが窓、されど窓、なのです。
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橋本直明
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2005年04月28日
MADE IN JAPAN 【ケンチク的】
清流にはほど遠い渋谷川にも鯉のぼり。五月の風に影がゆらりゆらり。
無彩色のコンクリートの上を解き放たれた陽の光が駆けめぐり、歩みを止めた影がひんやりとした澱みをつくる。
光ではなく、そこに影を発見したときに、打放しコンクリートは日本的な素材になった。
打放しコンクリートと言えば、安藤忠雄。それぐらい彼の建築表現には不可欠な素材であり、打ち放しコンクリートをそこまでにしたのも彼である。それが「日本的」な素材として。
打ち放しコンクリート自体は、20世紀初頭にペレが表現として試みている。後期コルビュジェのブルータルなコンクリートの使い方も有名だ。いわゆる打ち放しとぼくらが呼んでいるニュートラルな表情のものは、カーンも多用している。日本においても丹下、前川のコンクリートの日本的表現、そして鈴木旬のコンクリート打ち放しの住宅シリーズもあった。
しかしいずれもコンクリートに求めたのは光。抽象化されたモダニズムの無上の素材としての光。
偏在する闇を統合する普遍的な光。それをつくりだすための可塑的材料としてのコンクリート。
しかし安藤忠雄の打ち放しコンクリートはすこし違った。ポストモダンという時代背景、極端にそぎ落とされたミニマルな造形とモードとの親和性、そして「住吉の長屋」に代表される日本的な空間の現代的な表現、それらが作動して、ぼくらは安藤忠雄のコンクリートの影に日本的な空間と素材への眼差しを発見したのだ。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を引用するまでもない。もっともっとあいまいな、たとえば、打ち放しコンクリートに落ちる電線の影のような日本。
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橋本直明
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2005年04月20日
スナップ・スケッチ 【ケンチク的】
計画案のアイディアを探るために小さなスケッチをひたすら描く。
手のひらのサイズに裁断した小さなトレペにペンで配置図を描いていく。描いては眺め、眺めては描き、ひたすらにトレペを重ねて線を重ねてちょっとづつ変えてみながら何枚も描いてみる。
スケッチにスケッチを重ねて描いているうちにトレペの山ができた。
建築家のスケッチというと、大きな紙に描いたドローイングを思い出すけど、なぜかぼくは小さなサイズのスケッチが多い。特に配置図とか全体を見るためのものほど小さなスケッチになっていく。
名刺ぐらいの大きさに収まる小さなドローイング。細かい部分のニュアンスは描けないかわりに建物の骨格を大づかみで捉えることができる。小さく描けば短時間でひとつができるから、質よりは量という感じでスケッチをひたすらに描き続ける。
一枚描いて、次のトレペを重ねて前のスケッチをなぞるように次のスケッチを起こす。ほとんどトレースにも似た作業。線の軌跡に線を重ねて描かれたかたちの意味を読み取る。
同じように描いたつもりでも、一枚も同じものにはならない。手ぶれにも似た差異がスケッチとスケッチのあいだに起こる。わずかな差異のなかにある世界の変化を嗅ぎ分けながら。
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橋本直明
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2005年04月15日
診療所のサイン計画 【ケンチク的】
数年前に内装を手がけた「明神下診療所」のYさんから久しぶりに連絡を受けた。業務拡張にあたり、新しい診療所の内装をまた御願いしたいという。うれしい話だ。
予算組みのための打合せで2年ぶりぐらいに診療所に足を運ぶ。
正面のグレ−ペンのガラスにプリントされた文字が、安全対策用につくった白のFRP障子に影を落として楽しい表情。

この診療所は精神科のクリニック、子供のためのカウンセリングルームです。
もともとは店舗だったテナントスペースを落ち着いた環境に変えるために、大通りに面した入口を廃止して脇の通用口をメインエントランスにするプランを考えました。
入口の位置で戸惑うことのないように、サイン計画をすこし工夫。「入口はこっち!」という矢印をいかにもという感じでつけるのはカッコ悪いので、色と配置図的なタイポを考えて、廃止した旧入口の扉パネルとサイドのエントランス脇に配置。
入口から子供が親の手を離れて通りに飛び出して危険にさらされたりするのを防ぐこと、通院する人が通りを歩く人の視線を気にせずに入れるようにとの配慮です。アメリカ映画なんかだと精神科ってステイタスみたいなとこあるけど、日本はまだまだ偏見の残る治療分野だから。

内部の診察室も部屋番号でなく、色彩でサインの代わりになるようなデザイン。
青の扉..緑の扉.. 色で案内して、よくある無表情の扉と数字だけのものではなく、楽しくコミュニケーションができるように。
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橋本直明
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2005年04月06日
地鎮祭の敷地 【ケンチク的】
川口B邸の地鎮祭。桜の季節の霞たなびく青空の下。敷地に斎竹(イミダケ)を四方に建てて中に砂を敷き詰めた神座を設けます。
神主さんの四方祓いが済むと、祭壇の手前の小さな円錐のかたちの盛砂に設計者、建主、施工者の順に鎌、鍬、鋤を入れて行きます。
庭に椿の花が落ちていたので、ちょっぴり彩りを添えて。
古い建物を解体してできた空地の中心に神座がつくられています。その場所は新しくできる家の中心。中庭のある家になる設計なのだけど、工事監督の町田さんがその中庭の位置に四角い神座を設定してくれました。
家ができても空白として残る場所。これから、何十年も中庭として生活の風景が刻み込まれていく家の中の「記憶の庭」。
そこに一日だけ神様が降りて来たなんて、いい話。
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橋本直明
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2005年04月05日
volume study 【ケンチク的】
なんだか仕事してないみたいなブログになってきたので、
ちょっとだけ仕事ネタ。
いま検討中のコーポラティブハウスのヴォリューム模型。計画の初期の段階の住戸面積と採光を考えた形のスタディ。
縮尺1/200の単線プランを起こして、スタイロフォームという発泡樹脂でサクサクと模型をつくって立体的なフォルムを確認していきます。
ちなみに模型が青いのは材料のスタイロが青いからで、別に青い建物になる訳ではないよ。
プランを描いては模型をつくり、模型を見てプランを改良して...
模型をつくるとやっぱり平面図だけでは語れない空間の間合いが見えてきます。
設計が進んで細部のイメージができてくるともっと大きな縮尺と違う材料で模型をつくるけど、最初のボリュームスタディでいくつも模型を作っては眺めながら、敷地と建物の立体的な関係を見極めていくのがデザインの最初のステップ。
そうしないと、平面図はよくできていても、空間はイマイチということもあるから。
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橋本直明
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2005年03月29日
工程表 【ケンチク的】
川口の住宅も着工しました。今週は古い建物の解体です。
工事が始まると、完成までの工事のスケジュールを組んだ「工程表」が施工会社から提出されます。
時間軸と工事の種類毎の作業工程のネットワーク図です。
横から見たら、なんだか楽譜みたいだ。
橋本直明
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2005年03月25日
赤坂の清水商店 【ケンチク的】
赤坂の清水商店に行ってきました。その世界では有名な和風金物の専門店なのです。
「住宅建築」誌の今度の5月号の特集記事で紹介されます。編集部からの要請でぼくも取材に同行。
外観はうっかりすると通り過ぎてしまいそうな感じですが、お店のなかはとにかく圧巻です。
店のなかの壁という壁、金物だらけです。その種類といったら...
その中からお宝的な金具を見せてもらいました。桐箱に入っている引手の数々。(←クリックで拡大)
何とも言えない微妙な色合いと輪郭の美しさ。ぼくのケイタイカメラでその色が再現できていないのが残念。ブログの写真はほとんどケイタイのカメラで撮っているのだけど、この日ばっかりはカメラの性能を恨めしく思いました。とにかく実物を見ないと、という感じです。
そんな金具は一個ウン万円もするようなものだけど、一個数百円ぐらいの気楽に使えるようなものも沢山あります。
取材をしている間にも、若いインテリアデザイナーの人がお店に入ってきて、いろいろ買っていきました。
ご主人の清水さん、番頭の原田さんも気さくで、親身に相談にのってくれてイメージに合うものを店の奥から探してきてくれたりします。
何時間でも話を聞きながら金物探したくなるような居心地のいいお店です。こんどは取材じゃなくて、自分の建物に使う金物探しで来ようと思いました。和風というイメージに縛られずにいろいろ使ってみたいものがたくさんあります。
栄屋清水商店:東京都赤坂2-14-33
tel 03-3583-3330/月・水・金 10時~15時
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橋本直明
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2005年03月19日
ペットマンション 【ケンチク的】
ゼロワンオフィスの設計した三鷹市上連雀の「ペット完全対応型賃貸マンション」を見に行きました。玉川上水の緑道を抜けた駅から10分ほどののんびりとした環境の中。
1階がオーナーの経営するペットショップ、1〜4階のメゾネット、フラットを織り交ぜた各住戸にはペットとともに住むための配慮が満載。床材も工夫のひとつ。耐久性があって滑りにくい素材が採用されています。色調もきれいで、とりあえずカメラを向けて「パシャ!」

エントランスは3層吹抜けの屋内でも外でもないようなスペース。そのホールを軸にL型に延びる廊下の先はグレ−チングの扉で視線が抜ける。
メゾネット住戸の配置で共用部を圧縮しつつ、必要な部分に思い切った空白を残して、体験としての豊かさを確保したプラン。

共用部、住戸内部ともに光、風、視線の抜けを効果的に利用して、それぞれに決して高価な材料は使っていないけど、楽しい空間をつくっていました。
空間の質は、広い床や豪華な装備ではなく、光、風、視線のコンポジションで決まるのだと思う。
入居者募集中ですよ→ゼロワンオフィス上連雀プロジェクト
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橋本直明
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2005年03月16日
工事契約の日 【ケンチク的】
川口で計画中の住宅の工事契約の日です。施工を御願いするのは参創ハウテック。木造住宅、オリジナルキッチンが得意な施工会社です。
見積調整にも根気よくつきあってもらい、なんとか希望予算に近づけて契約にこぎ着けました。
建て主、施工者で2つの契約書にそれぞれサインとハンコをつきます。
ぼくは工事監理者として、それぞれの契約書にハンコポン。
緊張しますねー。
建主さんの家にお伺いして、契約に先立ち約款など契約に関する事項を相互で確認。瑕疵補償期間と範囲の話もしました。何十年も住む家を作る訳だから、メンテナンスに関することはとても重要。
そんなこんなで、平日の夜の契約。お寿司をいただいてしまいました。
写真のは奥さんの手作りの子供のおもちゃ。粘土と布でできてます。本物みたい。
もちろん、ぼくらがいただいたのは食べられるお寿司。
来週から解体が始まります。敷地に建っている古い家ともお別れです。
ご両親が若いとき暮らしてた家です。
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橋本直明
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2005年03月13日
消防署のオープンハウス 【ケンチク的】
日曜日は消防署の完成見学会に行きました。ぼくの妻の勤務するNTTファシリティーズの設計した「東八消防署」が完成してのお披露目会。
普段は見れない裏方のスペースとか見学できる機会。消防署といえば、火事の時にするするっと消防士さんが降りる滑り棒。そんなこんなでワクワクしていったのです。
しかし、消防士の待機スペースが1階だったので、棒には出会えず。
2階建ての消防署は防災拠点としての役割もあってか、免震装置を備えていました。地下に免震ピットがあって、建物は免震装置の上に載っている感じ。
免震の建物にすると、地震時の水平移動が大きくなるので、建物周囲にクリアランスが必要になります。地面とも縁を切るので、建物から張り出すテラスも植栽の上に浮いていました。

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橋本直明
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2005年03月07日
空気の箱 【ケンチク的】
週末に「空気の箱」を作りました。ハンドルのついた3個の長細い木箱。
九段下ビルの廊下に並べてドナルド・ジャッド風に記念撮影。..ちょっと光が足りない。
今日は川口のhouse-Aにこの箱を設置。
子供部屋のエアコンは造付けの本棚の上のニッチにはめ込まれています。天井と本棚のクリアランス、奥行きのバランスがちょっと悪くて、エアコンがショートサーキットを起こしてしまってたんです。
ビルトインタイプにすればそういう問題は起きにくいのだけど、コストダウンのためには、壁付けタイプのものを使いつつ、家具に組み込んで目立たないようにしたいところ。ただ、今回のケースでは寸法の余裕がなく性能がフルに発揮できていなかったということで、ちょっと失敗。
それを解消するべく、機器の背後に配管延長用のボックスを設置して、エアコンがちょっと飛び出る形になってしまうものの、性能がフルに発揮できるような形状に改良。ボックスのハンドルは配管点検用に蓋を開けられるように。
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橋本直明
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2005年03月06日
zero-one office 【ケンチク的】
池尻で計画中のコーポラティブハウスの打合せでゼロワンオフィスに行く。自由が丘にあるオフィスは1階と地下一階のメゾネット。ドライエリアに面した明るい吹き抜けにはらせん階段。
自分たちの設計した建物にオフィスを構えるのもいいですね。空間のショールームになる。ボロビルにオフィスを構えて「きれいな建物つくりますぜ!」と言っても信じられない人もいると思うし..
なにはともあれ、ぼくらのチームとゼロワンとの共同プロジェクト第一弾、池尻のコーポラティブハウスをなんとしても成功させたい。
橋本直明
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2005年03月03日
枠について知ってる2、3の出来事 【ケンチク的】
土浦亀城邸見聞録その3。
ちょっとしたことなのだけど、その扉は周囲の壁からすこしくぼんだところについている。扉の廻りの枠(額縁)は消去されて、すこし丸みを帯びて壁が扉の向こうに回り込んで行くかのように。
扉の向こうとこちらを厳密に区切るものでもなく、といって扉の存在を消そうとするのでもなく。
扉や窓の廻りには必ず「枠」が発生する。扉や窓と周囲の壁とは材質も違うし、異なる機構が出会うところには、ジョイントのための部材が工法的にも必要になるからだ。
そして、空間のつながりに対する意識のフレームを視覚化するものでもあったりする。この家で出会った「枠」には、さまざまなバリエーションがあった。それぞれの枠の形が部屋と部屋とを遠ざけたり近づけたりと、心理的な距離感に作用する装置にもなっていた。
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橋本直明
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2005年03月01日
アカルイトダナ 【ケンチク的】
土浦亀城邸見聞録その2。
昭和10年に作られたものとは思えないほどモダンなキッチン。ステンレスのシンクの前には出窓がついています。 しかし、ただの出窓ではないところが...
背面がガラスになってる明るい戸棚の出窓なのです。上は棚に利用できるし、ガラスの引戸もついていて調味料とかがホコリ被ったりしないような気の使いかた。...なーるほどなのです。
料理するとき、キッチンの前のスペースが貴重だったりします。シンク脇は刻んだ野菜とか鍋で塞がってしまって、調味料を出しておくスペースに困ることあります。といって、いちいちシンク下の収納から出すのに、かがまなければいけないのも大変。となると、シンクの上に置きっぱなしになりがちだけど、油ハネとかで汚れてくるから...
そんな悩みに応えるアイディアかしら。それがただの戸棚でなくて透明なショーケースになっているのがケンチク的。
キッチンの後ろにはサービスヤードへ降りる階段があります。その脇にあった壁面収納。フラットな開き戸ではなくて、引戸になっているところがリズミカルで楽しい。
昔の家具だから引戸なのかというとそうでもない。キッチン側の収納はホコリがたまらないようにちゃんとフラットな開き戸になっています。ヒントは戸棚の前が階段であるということ。
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橋本直明
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2005年02月28日
重力とカンカク 【ケンチク的】
上大崎に今も残る近代建築の傑作「土浦亀城邸」。1935(昭和10)年、フランク・ロイド・ライトの流れを組む建築家、土浦亀城の自邸として建てられた白いモダニズム。先週の水曜日にたまたま内部を見る機会に恵まれて行って来ました。
斜面地を利用して18坪の中に4層スキップフロアの空間を刻み、小ささの中にも複雑な奥行きを生み出しています。
エントランスの高さ180センチほどに抑えられた小さな扉を開けると、あの有名な吹き抜けに浮かぶ椅子の背中に出会います。玄関から半層上がったレベルのリビングとその半層上にあるギャラリーをつなぐ階段吹抜けに張り出して設置された建築の椅子。
玄関から見ると椅子の背中が柔らかくリビングとの仕切る装置にもなっていることが分かります。椅子の下には姿見のミラー。椅子がホントに浮いているようにも見えます。
驚くべきは高さの感覚。建築というより家具と身体のスケールで決定されていること。立っているときはリビングとひとつながりであったスキップするギャラリーが、椅子に座ると重力を失ってフッと浮き上がる。
吹抜けに張り出したソファーの自分の膝の上にあたかも建築全体が浮遊するような感覚すら与えてしまうこと。空間に建築が腰掛けているともいうような。
エントランスからは半層上がった高さにテラスのような半円形の庭がありました。建築化された庭と、白い正方形のファサードのエントランスの上に張り出したバルコニーとの高さ、距離感にもシビレます。
リビングに浮かぶソファーの体験のように、玄関のレベルでは庇として機能していたバルコニーは、(老朽化して危険なので行くことはできなかったけど)そこに立つと、建物の基壇としての敷地も浮かんで見えるのかも知れない。
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橋本直明
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2005年02月21日
TOP LIGHT BLUE 【ケンチク的】
トップライトは筒型にすると光の効果が倍増する。一昨年に完成した千葉の住宅「2-1/2H」のトップライトは洗面台の上。シャフトの内側はライトブルーに塗り込めて、光の粒子が空から落ちる間に青みを帯びる。
一日の光の変化のなかで、トップライトの下にある洗面スペースの白い50角モザイクタイルとコーリアンの白いカウンターが、刻一刻と変容する淡いブルーの空気を反射する。まるで水の中にいるような。
このトップライトはそもそも洗面の前に窓がつけられないことからアイディアが生まれた。玄関脇に洗面、トイレのスペースがあるため、玄関扉の横に窓を設けるのはどうかと思った。歯磨きしている人と道行く人の目が合うのも気まずい。そこで天井から光を入れる作戦を考えた。
もっとも洗面があるのは1階。普通にはトップライトを作れるはずがない。そこで断面を工夫して斜めに切り込んだ壁のニッチを設けて、そこにトップライトの筒が抜けるようにする。
洗面台の前面の壁はミラーを貼り込んだ。決して大きくはない部屋を広く感じさせる効果とともに、天井のトップライトが壁の上にあるのではなく、青い矩形が宙に浮いているような視覚的な経験をつくりだしたいと思った。
その効果を強めるために、洗面のメディシンボックスもミラーの中に設置して、ぽっかりと白い箱が浮かんでいるように。
ちなみに、その箱の下側にドライヤー用のコンセントを埋め込んでみた。プラグを差し込むと、空中から電気を引いているようにも見えるちょっとしたユーモア。
2002年、「2-1/2H」の設計で考えたこと。
先日のチョコビルのトップライトの穴を見て、久しぶりに思い出した。
→[ケンチク的:チョコビル]
ジェームス・タレルのアートボックスの光の効果とも通じるものがある。
→[ケンチク的:House of light]
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橋本直明
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2005年02月19日
チョコビル 【ケンチク的】
永山明男さんの改装プロジェクト「チョコビル」を見てきました。築40年の印刷工場のボロビルを買って、4階を自邸に、2〜3階を賃貸住宅、1階を彼のオフィスである「永山明男建築設計事務所」に。
彼とは大学の研究室以来の友人。よく夜中まで飲み明かしたもんだけど、いつのまにやら彼はビルオーナーになってしまった。
う〜ん。なんだかうらやましいぞ。

チョコビルの4階の彼の自宅。天井、壁、そして床も真っ白なインテリア。
白い床にするとき、よくPタイルを貼るけど、あえてコンクリートに白く塗装しただけ。クラックは入るけど、その硬質感は捨て難い。スケルトンの壁や天井の肌理に負けない素材である必要があるのだ。

天井は配管がむき出し。昔のコンクリートのラフな質感が電球を利用した間接照明で浮き上がって、それも楽しい。
ベッドルームの天井には昔のリフトを撤去した不思議な穴が...
穴の奥に窓があって、朝になると光が落ちてくるのだという。
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橋本直明
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2005年01月22日
2年点検 【ケンチク的】
土曜日は千葉に行って来ました。竣工して2年が経った住宅:2-1/2Hの定期点検です。
久しぶりに訪れるその家は、変わらない空気のなかに建っていました。
(←左側のチャコールグレーの建物のほうです)
建物が完成したら、設計者の役割がそれで終わりではありません。メンテナンスも重要です。施工会社の点検は通常2年の定期点検で終わりになりますが、設計者としては5年10年と定期点検を行って、建物に異常がないか見届ける必要があると思ってます。
この日は2年目の施工者定期点検。施工上の不具合などがあった場合の無償修理部分のチェック。幸いそうした問題もなく、洗面の扉にちょっとビスのゆるみがでていたので、サービスで修理。
(↑ 持参した工具で調整しているのは、施工した旭建設の営業担当の鈴木さんと工事監督の菅原さん)
竣工したときは1歳だった建て主さんの子供も3歳になりました。家の中を走り回っています。「はしもとさ〜ん、遊ぼう」と機関車のトランプを持って来てくれました。なんとなく、うれしいです。
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橋本直明
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2005年01月18日
パレスサイドビル 【ケンチク的】
打合せの後、竹橋の近代美術館に行った帰りにパレスサイドビルに寄り道しました。
1966年、日建設計の林昌二設計による戦後モダニズムの傑作。プランニング、テクノロジー、デザインと社会の間に幸福な調和の会った頃。
窓の外には日照調整用のルーバー。カワイイ雨樋も組み込まれています。ヨーロッパで確立された近代建築をこの国の環境に適応させるために、夏の日射しや雨から守る「皮膜」でパッケージングし、同時に木組みの繊細さといった和風のイメージを獲得しています。
最近の建物で見られるルーバーやガラススクリーンで覆った「ダブルスキン」の手法にも通じる考え方。しかし主題が「機能」から「光」に変わったのは、ぼくらをとりまく「環境」の変化なのかもしれない。
1階と地下1階はショッピングモールになっていました。地下のコンコースに降りる階段の手摺がちょっと面白い。
気に入ったのは、手摺の高さ。階段の上の方は通常の高さなのだけど、下は膝上ぐらいの高さに押さえられています。床から1メートルの高さの段差までは手摺がいらないという建築基準法の緩和規定を使って、周囲の空間に開かれた階段がデザインされているのです。
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橋本直明
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2005年01月12日
house of ligit 【ケンチク的】
ジェームズ・タレルの新潟妻有でのアートプロジェクト「House of Ligit」のイメージを納めたボックスを買いました。
白い5センチぐらいの厚みをもった箱のなかに、プロジェクトの写真とテキストで構成されたアートブックが納められています。しかし箱はほとんど空洞といってもよく、容積の大半はアートブックのためではなく、光のために。
ボックスの外から見ると、内部の空気が微かに色を帯びています。



スリットの開いた蓋の裏側には蛍光のピンクとグリーンが塗ってあります。内部に入った光が反射して、内部空間を写真には写らないようなぐらい微かなピンクとグリーンの空気のグラデーションが生まれるのです。
タレルの作品で扱われている光には、写真にはならない「物質感」を感じます。以前、展覧会を見に行ったときにもそんなことを思いました。
House of Light: ジェームズ・タレル(著):現代企画室 ; ISBN: 4773800100
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橋本直明
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2005年01月08日
工事監理の7つ道具 【ケンチク的】
現場で必要な工事監理のための7つ道具。(クリックで拡大)
数年前につくったWEB用の画像:「監理の7つ道具」の画像がパソコンのデーター整理をしてたらでてきたのでアップ。
設計した建物が着工すると、設計者の役割として「工事監理」というお仕事が待っています。現場に持参するのは7つの道具。
7番目は困ったときにアイディアを取り出す「4次元ポケット」なのです。
そういえば、最近持ち歩いていなかったなー。どうりでいいアイディアでなかったのね...
明日から鞄に忘れずにいれておくことにします。
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橋本直明
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2005年01月07日
Grazia 2月号 【ケンチク的】
グラツィア2月号が事務所のテーブルの上に。
えーと。なぜかと言えば、ぼくが黒木瞳の大ファンだから。
...という訳ではなくて、
その中のミニ特集の「この人ならわかってくれる!頼れる30代の建築家」というコーナーでぼくの仕事が紹介されたからなのです。
といっても、30代建築家カタログみたいな感じで作品写真1枚と、家づくりのポリシーとか、事務所の連絡先とかがちょっぴり掲載されているだけなんですけどね。
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橋本直明
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2005年01月06日
昨日の牡丹3丁目 【ケンチク的】
昨日は江東区牡丹の現場に行ってきました。
team2DKの集合住宅シリーズ第三弾。完成は6月末頃の予定。
現在、2Fまでの鉄骨が立ち上がったところ。
現場では1FのSRCの部分の鉄筋を職人さんがせっせと組んでいます。
それにしても冬の現場は寒いです。
橋本直明
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2004年12月28日
紙の映像 【ケンチク的】
年末の高山への旅行で古民家を見学してきました。日本家屋の魅力のひとつは「紙」という素材の使い方です。障子や襖。単純に部屋を仕切るだけではなく、空間をつなぐ光を視覚化する素材にもなるからです。
障子の破れたところを梅のかたちに切り抜いた和紙で補修しているのを見つけました。紙の重ね合わせで花のかたちの光ができています。こうしたなんでもない気の使い方が大切なんですね。
土間の上に格子状に広がる梁組みの美しさで知られる高山の吉島家。奥の座敷も魅力的でした。
襖紙に雲母(きら)刷りが使われています。雲母の粉を米を溶かした糊に混ぜ和紙の上に型押ししていくと、模様が光を受けて、微妙に光を反射する効果がでるのです。浮世絵なんかにも使われて、写楽の役者絵の背景も雲母刷りでグレ−が白く輝く効果を利用していたりします。
この雲母刷りの襖は縁側から離れた暗い座敷に使われていました。部屋の闇の中で和紙が呼吸するように光を放っているのがきれいでした。
和紙の技法→京の匠 唐紙
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橋本直明
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2004年12月26日
岐阜北方の団地 【ケンチク的】
東京への帰り道の途中、岐阜の集合住宅プロジェクトを見てきました。
妹島和世さんの設計した住棟は、各住戸の部屋を通常のマンションの間取りのように配置するのではなく、窓にそって並列した奥行きの浅い空間をつくったことで、窓ガラスに映るぼんやりとした空の表面に生活がペラリと貼り付いたような奇妙な風景をつくりだしています。
ファサードは何やら断面図がそのまま現れたような感じ。
通常は奥に深い住戸を90°回転させて浅く長く配置したアイディアの展開のしかたは、かつてレム・クールハースが福岡の香椎の集合住宅で玄関からバルコニーまでの部屋の順列を平面から断面へとすりかえて垂直な長屋をつくった実験を思い出します。
この集合住宅のプランニングの方法は、新しいライフスタイルの機能を付加するのではなく、日常の生活の立面への現れ方を変えている。
住棟ブロックに空洞が埋め込まれたようなバルコニーは、共用廊下とつながって「屋外の部屋」のような空間。無機的なものとなりがちな外部廊下に内部の生活が流れ出すような可能性を感じたものの、しかしそのほとんどは上手に活用されていませんでした。
プランがその「屋外の部屋」を活用できるようにに作られていないのか、屋外を使う生活ニーズがないのか、あるいは... う〜ん。
1階のピロティでかくれんぼしてる人たち。
(左手前:高城陽子 右奥:一条栄一)
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橋本直明
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2004年12月24日
かたちの復元力 【ケンチク的】
ricot.com:都留理子さんの設計した住宅を見て来ました。オープンハウスの時はあいにく所用で行けず、今日、構造の担当者の吉澤さんが見にいくというので、便乗させてもらっての見学。
郊外の造成地に建つ家型の住宅はレベル差のある敷地を利用して半地下+2階の構成。吹抜けと扉で家全体が迷路のようにつながっていくような内部空間があった。
外壁はコンクリートに断熱塗料を塗ったという白い壁。
白い輪郭に切り取られた空間。扉や家具など精緻なディテール。
洗面所の壁に見えるようなメディシンボックスなど随所に気配りのきいた空間が用意されていました。各部屋の内装もそれぞれ雰囲気を変えて..
置いてあったエスキース模型が面白かった。テクスチャーを貼付けてある「間仕切り模型」は壁と床で仕切られた部屋毎に異なるイメージの空間が吹抜けや扉、そして輪郭の白い壁で統合されていくようなストーリーが視覚化されている。
ただ、そのアイディアが生きるためのスケールとしては、ちょっと建物の規模が小さいのかなと感じました。各空間が自律的、遠心力を発生させる以上に家型の骨格の求心力が強く働いてしまって、伸びやかさがすこし損なわれてしまうようにも思います。
もちろん、欲を言えばの話ではあるけど。

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橋本直明
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2004年12月22日
見積前夜 【ケンチク的】
昨日は実施設計中の住宅の工事見積を控えての最終打合せ。OZONEの紹介による設計なので、建主、オゾン担当者とともに建物スペック、仕上げなどをひとつひとつ確認していきました。
設計も詳細に入ると検討項目も膨大になり、細部のかたちへのコダワリなどいくら時間があっても足りない... 来週の27日に見積図面を施工会社に渡せるように、作業も最後のラストスパート。
打合せの帰りの新宿駅南口。工事中のブリッジの仮囲いがライトアップされてました。カラフルなネオン管が光の帯をつくっています。どこか、昔に夜の国道脇で見かけた野菜売りの露天のネオンの光を思い出します。
そこはかとないチープ感が新宿の夜の空気と、仮囲いのドライな気分に似合っているような。
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橋本直明
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2004年12月11日
CODAN東雲 【ケンチク的】
都市再生機構(旧都市公団)の集合住宅の街、 「CODAN東雲」を見てきました。
超高層マンションの谷間に建築家のデザインした集合住宅群は、高密度な分厚い壁のようなブロックが集合した不思議な風景をつくりだしています。外観はとにかく窓、窓、窓。フレームの中に住戸の床から天井いっぱいまでの窓がはめ込まれている。
建物というより、住むためのロッカールームといった風情。
橋本直明
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2004年12月07日
今日の大塚眞吾 【ケンチク的】
構造家との打合せ。川口市で計画中の住宅(木造2階のコートハウス)の構造設計は大塚建築構造設計室の大塚眞吾さんに御願いしている。
彼との共同作業はこれで3軒目。独立後第一作の町田市のRC住宅「5/4Y」そして足立区の木造住宅「house-M」の構造設計を担当してもらっていらいの付き合いだ。RC造、鉄骨造はもちろん、在来木造の工法にも詳しいのが何よりも心強い。
木造は構造計算のための力学モデル以上に実際の木組みの工法を把握していないと、構造強度の設定が難しい部分があるので、木造は苦手とする構造家も多い。構造計画を進める際に構造家から木造より鉄骨造を勧められるケースは多いが、その建物の空間が木造に不向きなのか、木造の構造計算を苦手としているのか判断しにくいところがあったりする。
大塚さんは、構造設計事務所を開く前に木造住宅の設計をやっていたこともあるので、木造特有の問題なども構造に限らず技術的な相談もできる。
今日は屋根の小屋組の整理とともに、テラスのルーバー壁の作り方(工法、強度)の相談をした。
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橋本直明
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2004年12月03日
メンテナンス 【ケンチク的】
夕方、川口に行く。2年前に竣工した「house-A」のメンテナンス。
キッチンに「ノラクワズイモ」がかわいく育っています。建主のAさんによると、気がついたら玄関の外にクワズイモが自然に生えていて、ある日、倒れてしまったので、アアルトの花瓶に入れてあげたら、元気になったとのことです。
不思議ですね。自然にクワズイモが道端に生えるなんて。
今日のメンテナンスの本題は通気層とエアコン。空気の話。
先日、Aさんよりネズミが侵入したとの連絡を受けた。侵入経路をあれこれ推理してみると、どうやら建物外壁部の「通気層」から侵入した可能性が高い。
「通気層」は建物の結露防止に外壁内側に設けた20ミリの空気層のこと。室内の湿気が断熱材や構造体で結露しないように、通気層から外部に排湿する。外壁下端の水切りの裏から空気を取り入れ、上端の笠木から湿気がでていくように、外壁全体にぐるりと「通気層」を設けてある。
空気が通るというということは、空気以外のものも通ることができるということになるので、虫が侵入しないように、通気層の上下端には防虫通気材というプラスチックのハニカムを設置している。先日、連絡を受けて見に行ったときに、通気材の一部がなんらかの理由で脱落してしまったのか、一部に隙間ができていたのを発見。おそらくそこからネズミが入った形跡が高いと判断した。施工会社に連絡して、通気材の補修を要請。今日はその確認のための訪問。
また、子供部屋のエアコンがあまり調子よくないとのこと。本棚にエアコンから吹き出した空気があたり、温度調節センサーが誤作動する。機器の位置を調整するか対策を講じる必要がありそうだ。
空気という見えない物体。なかなかなやましい存在。
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橋本直明
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2004年11月28日
クッキー 【ケンチク的】
日曜日は住宅の設計の打合せ。料理とお菓子をつくるのが得意な建主さん。手作りのクッキーをぼくの娘にと、いただいてしまいました。
キッチンのレイアウト、雨の日の洗濯物の干し方、そして隣接する両親の家や、お隣の家に対する配慮など、日常の気の使い方を話し合いながら図面にその気持ちを落とし込んで行きます。
橋本直明
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2004年11月27日
51Cとteam2DK 【ケンチク的】
ぼくらは建築を考える設計ネットワーク「team2DK」という活動をしています。現在は集合住宅の設計をしています。
それは 1951年に作成された公営住宅標準設計「51C」プランをTシャツにする、ということから始まりました。
51Cと2DK、そしてTシャツと建築、それぞれの関係には先行する目的があった訳ではない。場所と場所との出会いが新たな「言葉」を作り出す。ものを作るということにおいて。
今日は51CTシャツを携えて、51Cプランの作製に関わった鈴木成文さんに会いに行きます。
橋本直明
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2004年11月26日
nLDK 【ケンチク的】
不動産屋のショーウインドーには、駅からの距離、家賃、部屋数を記した物件案内がべたべたと貼付けてあります。それが物件の価値を決める絶対的基準でもあると言うかのように。
そこでの空間の質は、いわゆる「nLDK」というn(部屋数)と各部屋の帖(面積)で説明されます。たとえば、DK8帖、和6帖、洋5.5帖といった具合。それぞれのスペースの関係は記述されていない。
プランを見たり、実際に訪れてみなければ、快適なのか使いやすいのか、実質的な広さに問題ないのか、などの判断はできないハズなのに、nLDKという数値で、ついつい空間の価値を判断してしまう。
恐ろしく便利で、しかし恐ろしく不便な空間の説明用語しか、住まいを客観的に説明する用語はないのかと。
nLDK以外の要素が空間の経験を決定しているにも関わらず...
ぼくの設計では断面図を重視することが多い。断面図はnLDKという用語以外の空間の「言葉」を語るのに不可欠なものとして。
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橋本直明
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2004年11月11日
土壌の世界 【ケンチク的】
基礎設計のためのボーリングの調査結果が届いた。
土質について調べていたら、こんなサイト(土壌の世界)がありました。
(←クリックで拡大)
土の断面には、不思議な美しさがあります。
人工物では作れない。
橋本直明
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2004年11月05日
地盤調査 【ケンチク的】
川口で設計中の住宅